みなさん、こんにちは!Kdanライターの津山です。今回は「ICT教育の効果を最大化するための3つのポイント」についてお話しします!
日本では、「GIGAスクール構想」により、生徒1人に1台のタブレット配布を目標に運用が開始され、現在では9割以上の小中学校に配布が進んでいます。
また2024年には小学校でのデジタル教科書の本格導入が予定されており、教育現場での情報技術の効果的な活用が求められています。
しかし、実際の教育現場では、
- 導入は始まったけど、効果的な使い方がわからない
- そもそも、授業の事前準備や雑務で忙しい!ICT教育どころではない!
- 加えて授業以外での情報端末の管理や、生徒指導に追われてしまう
などの声があがっているのが現状です。
そこで、上記のような悩みを解消するため、ICT教育の基本的な内容から、メリット、課題や解決策をお話しします!
今、教育の現場でICT教育に奔走している教育関係者の方は必見です。
目次
ICT教育とは?
ICT教育とは?
ICTとは「Information and Communication Technology」の略称で「情報通信技術とコミュニケーション」のことを言います。具体的には、学校や塾で、PCやタブレット、電子黒板、インターネット等の通信技術を活用した教育を行う取り組みを指します。
日本のICT教育の進捗状況は?
令和3年時点では、全国の公立の小・中学校のうち既に95%以上でパソコンやタブレットの利用を開始しています。学校で利用するデジタル端末は、現在生徒1人に対して平均1台以上行き渡っています。
ICT教育が目指す姿とは?
ICT教育が目指すのは、子供たちがインターネット上から必要な情報を自ら選択し、活用できる「情報活用能力」の育成です。
現在、情報技術は人間の予測を超えるスピードで進化しており、ネットを使えばどんな情報でも簡単に手に入ります。そのため子供たちにはICT教育を通じて「獲得した情報や知識を、自分なりに活かす」という能力の育成が求められています。
ICT教育は生徒と教員にとってどんなメリットが?
次にICT教育がもたらす生徒と教員のメリットを紹介します。デジタル端末に苦手意識がある教員がいても、メリットをきちんと伝えることができれば、ICT教育への協力意欲を引き出しやすくなります。
ICT教育が生徒にもたらすメリット
ITリテラシーが自然に高まる
日常的にタブレットやパソコンを利用した教材を使うことで、生徒がインターネットで得られる情報を上手に使う能力(ITリテラシー)が高まります。また音声や動画などマルチメディアを用いた課題にも触れることで、オンラインの表現技法の強化につながります。
学習へのモチベーションが上がる
ICT教育ではデジタル端末を使い、生徒に理科の課題をシュミレーションさせたり、英語の発音を映像で可視化したりもできます。教員の工夫で生徒に授業への興味を持たせれば、学習へのモチベーションも上がりやすくなります。
指導方法の事例は文部科学省 ICTを活用した指導方法で紹介されています。
生徒ひとりひとりに適した学び方ができる
ICT教育では、授業中にわからない問題があったら、生徒が自分のパソコンやタブレット等を用いてすぐ調べることができます。またICT教育用のデジタル教材を使えば、生徒が個別に間違いやすい問題を繰り返し表示させ重点的に教えることも可能です。
ICT教育が教師にもたらすメリット
教員間の情報共有が簡単にできる
ICTの活用により、教員は生徒のデータをエクセルにまとめて管理したり、学級課題への対応事例をワードで公開したりと、簡単にインターネット上で情報共有することができます。
教員の授業準備の負担が軽減できる
教員は授業のたびに紙ベースの資料を用意したり、黒板に直接書いて生徒に見せていた部分を、資料のファイルを共有するだけで済むようになります。資料は使い回しもでき、業務効率化が可能です。
教員が生徒の能力を伸ばしやすくなる
ICT教育は教員の工夫次第で生徒の能力を伸ばしやすくなります。例えば体育では生徒の映像を記録して、数人のグループで改善点を議論し、能力を改善させている事例もあります。
デジタルツールを活用した教育についてさらに知りたい方は、一歩進んだ台湾のデジタル教育の様子を紹介したこちらのブログもお勧めです!
ICT教育が教師にもたらすデメリット
端末の準備に時間がかかる可能性がある
端末を授業の開始時に生徒が自ら用意するケースや、先生が生徒に配って実際にデバイスを起動する場合では、その分一定の時間を要してしまいます。
端末のトラブルがあり、授業がスムーズに進まない可能性がある
世間の情報化に適用化するためのICT教育ですが、端末の性能や生徒の数、ネット環境などが原因のトラブル対応のために授業が停滞する可能性があります。
ICT教育の3つの課題とは?
次に、ICT教育の3つの課題を紹介します。メリット以外に課題点も知っておくことで、ICT教育の効果を引き出すために必要な対策がイメージしやすくなります!
教員の意識改革が必要
教員の中にはタブレットやパソコンを使用した教育に抵抗が強い方もいます。特に移行時は、教員により紙とデジタルツールが混同してしまう事態も発生します。ICT教育では、早い段階で教員が「デジタル端末を黒板や教科書、ノートと考えて指導すればいい」という認識をもつことが重要です。
端末の持ち帰りが制限される
自治体向け調査によると、2021年の時点で、デジタル端末の家の持ち帰りを検討している小中学校は3割程度にとどまります。また日本はOECDのなかで、コンピューターを使って宿題をする率が最も低くなっており、今後どこまで活用範囲を広げられるかが課題です。
学校業務のデジタル化が進まない
多くの学校はデジタル化を進める専門のチームを作る余裕がなく、学校業務のデータベース活用やペーパーレス化が遅れています。OECDの調査によると日本の教員は事務業務などの時間が世界各国と比べて最も長くなっています。
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ICT教育の効果を最大化する3つのポイント
ICT教育は上手に活用すれば生徒の能力を引き出し、教員の業務効率化にもつながります。
そこで最後に、台湾の学校業務のデジタル化を支援してきたKdanが、ICT教育の効果を改善するポイントを3つお伝えします!
学校同士でICT活用について意見交換する
ICT教育の効果を発揮するには、学校同士で積極的に意見交換することが大切です。実際に教員がICTを使いユニークな授業をしている様子や、生徒の成績改善の事例を見せることで、デジタルに苦手意識がある教員にも協力を仰ぎやすくなります。
生徒と教員がICT活用に必要な知識を身につける
ICT端末を最大限活用するには、まず生徒と教員の両方が、ICT活用に必要なモラルやセキュリティ対策を身につけることが必須です。
学校内でICT活用の教育まで手が回らない場合は、自治体が用意するICT支援員の活用がお勧めです。ICT支援員はICT教育に関する経験と知識を持っており、授業案の作成、他の自治体の事例を踏まえた助言を提供してくれます。
ICTの導入で学校の事務業務のデジタル化を促進する
ICT教育を効率的に行うには、教育現場の事務業務を削減し、教員が授業の準備に専念することも大切です。そのためにはペーパーレスを始めとする学校業務のデジタル化が欠かせません。
例えば台湾では、自治体が主導して電子サインサービスを利用した学校現場のペーパーレス化を進めています。
専門のサービスを使えば、膨大な資料作成や管理が簡素化できるうえ、アクセスする人を指定することで紛失や盗難のリスクも軽減できます。
教育現場の書類の電子化は電子サインサービス「DottedSign(ドットサイン)」
今回紹介した通り、ICT教育の効果の改善には学校書類の電子化が必須です。そこでオススメしたいのがKdan Mobileが提供しているDottedSign(ドットサイン)です。台湾の教育現場でも広く導入されている電子サインツールです。
実際に台湾の100以上の教育現場で利用され、ペーパーレスの教育環境作りを促進しています。また導入の際はオンラインで利用方法の研修も受けられるなど、サポートも充実しています。
またDottedSignはブロックチェーンを利用した暗号化技術を利用しており、教育現場で特に気になるセキュリティ対策もバッチリです。実際に台湾では、公的機関から学校まで安心してDottedSignをお使いいただいています。
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