介護DXとは？介護DXのメリットと課題、活用シーンまで徹底解説！

昨今、介護業界においてもDXへの取り組みが進んでいることをご存知でしょうか。多くの業界で進むDX。従来の時間や手間がかかる作業をDXを取り入れて効率化し、足りない人手を補ったり、他のところにリソースをまわしたりすることは、もはや多くの業界にとって当たり前のように取り組むべきものと考えられつつあります。

しかし一方で、まだまだ具体的な進め方がわからなかったり、対応できる人がいなかったりと、多くの業界でDXに対する課題が残っていることも事実です。介護業界も然り、取り組みが始まってはいるものの、課題を抱えている現状。

そこで本記事では、介護DXについて詳しくご紹介していきます。介護DXとは何なのか。そして導入するメリットや課題・対策から、介護DXの活用シーンやおすすめのツールなどまで細かくご紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

介護DXとは?

そもそもDXとは、デジタルトランスフォーメーション（Digital Transformation）の略称です。デジタル技術を活用することで、消費者の利益や自社の組織風土・ビジネスモデルの革新などを行うこと。つまり、「デジタル技術を使って私たちの生活をより良くする取り組み」を指しています。皆さんも聞き慣れてきた言葉ではないでしょうか。

介護DXとは、デジタル技術を活用して、デジタル化することで介護の業務をより良くする取り組みのことを指します。最近では、施設の初診や面談をオンラインで行える病院が増えてきていたり、ベッドの近くにカメラが置かれていたりと、ユーザー側にも目に見えるかたちでDXが進んでいる部分もあるのではないでしょうか。後ほどさらに詳しく活用シーンはご紹介しますが、こういったものも介護DXの一例です。

介護DXのメリット

介護DXを取り入れるメリットは、多く存在します。

以下では介護DX導入のメリットを具体的に3つご紹介しています。

・人手不足への対応

まず1つ目のメリットは、人手不足への対応が可能になることです。介護業界では、人手不足が深刻な問題となっています。また、少子高齢化が進む中で、今後さらに人手不足は深刻化していくことが見込まれています。そのような中でDXを取り入れることで、足りない部分をデジタルツールで補ったり、業務の効率化を図って本当に必要としている部分に人手をまわすことが可能になるのです。DXを活用すると、人手不足に対して人員を追加するのではなく、数少ない人員でも効率よく業務をまわすことで対応できるようになる点は、大きなメリットではないでしょうか。

・職員の負担を軽減

1つ目と関連していますが、職員の負担を軽減することができるのも介護DXのメリットです。例えば業務をマニュアル化することで新しい人材の教育にかかる時間やコストを削減できたり、システムを活用して書類管理を一元化することで無駄な時間を削減することができたりと、DXによって多くの業務が効率化します。そうすると、従来かかっていた無駄なことに時間を割く必要がなくなるため、職員の負担軽減にも繋がるのです。また、介護DXでは身体介護を減らすことで、頻繁に介護職員の中で負担となっている足腰への負担を減らすことも可能です。

・ケアの質向上と、それに伴う顧客満足度の向上

最後のメリットは、ケアの質と顧客満足度の向上です。デジタル技術を活用することで、これまでできなかった細やかなケアができるようになる場合もあります。例えば先程記載したベッド近くのカメラ設置。夜中に何か変化が起きた際も、すぐにカメラで気づくことができて、即座に対応できるようになりますよね。その他にも、記録システムの活用によって顧客の状態を全員が同じように把握することができるようになり、ケアの質が底上げされます。ケアの質の向上は顧客満足度の向上にも直結するため、介護DXにおいて非常に重要なメリットです。

介護DXの課題と対策

ここまで介護DXの概要やメリットについてご紹介しました。しかし、多くのメリットがあるからといってすぐに進められるわけでもないのが現状です。介護DXにはまだまだ課題が残っているのです。そこで以下では、介護DXの課題と対策について記載しています。

・導入費用がかかる

一言で介護DXと言っても、やはり新しいツールやサービスを導入するには一定の費用がかかります。これまで使っていたサービスを一新する、または既存サービスと連携させたサービスを導入するなど、方法はさまざまですが、初期費用がかかることは明らかです。

そのため、まずは小さい部分からスモールスタートをしてみたり、さまざまなツールを比較して、どれが自社にとって使いやすいのか、かかる費用や導入することで得られるメリットなどをよく天秤にかけて検討したりしてみると良いでしょう。まずは少額で始められるものや既存サービスとほとんど操作が変わらないようなものから始めて、効果を見ながら徐々にDXを進めていくことで、企業や施設側への導入の負担も少なくなります。

・抵抗がある、または対応できる人材がいない

介護現場において、デジタルに抵抗があったり、対応できる人材がいないことも介護DXの大きな課題となっています。従来のやり方に慣れている人の中には、デジタルに対して抵抗感や苦手意識を持つ人も存在します。これまでのやり方でできていたのだから、わざわざ変える必要はないと思っている人もいるでしょう。

そういった場合には、しっかりと導入した後の流れや当事者の負担が減ることを具体的に説明し、介護DXのメリットについて明確に理解してもらうことから始める必要があります。ただ突然新しいツールやサービスを導入するのではなく、事前に職員に共有し、認知してもらうことが非常に重要です。

このように、介護DXには課題が残りますが、それぞれの課題に対して丁寧に対応することで解決できるものも多くあります。DXを円滑、且つ確実に進めるためには、段階を踏んで進めることが大事になります。

介護DXの活用シーンをご紹介

上記でも少しずつ介護DXの活用方法に触れていますが、さらに詳しい介護DXの活用シーンをいくつかご紹介します。

まずは、介護記録システム。介護記録とは、これまでのケアや利用者についての情報などが書き込まれているものです。従来、紙媒体で記録を行っていたため、振り返りたい時にすぐに取り出せずに、これまでのケアを活かすことができていませんでした。しかし介護記録システムを導入することで、情報がデータベース化されたり、特定の利用者に関する情報を複数の施設から得て統合したりすることが可能になったのです。そうすることで、探し出したい情報をすぐに見つけられる上に、これまでのすべての情報を確認できるため、ケアの質も向上させられます。

また、利用者の様子を画面越しに確認できるベッドセンサーを取り入れることで、職員は夜中歩きまわって巡回する必要がなくなります。後から施設利用者の活動履歴を確認することもできるため、職員の負担軽減や利用者の状況を把握してリスク軽減のための対策作成などもできるようになります。

この他にも、導入するツールやサービスによってさまざまな活用シーンが存在する介護DX。施設や職場ごとで抱えている課題は異なるため、各環境において改善が必要だと感じる部分をしっかりと見極め、それに合ったDXを進めていく必要があります。

電子契約サービスDottedSign（ドットサイン）：資料の一元管理、現場負担軽減

ここまで介護DXについて詳しくご紹介してきましたが、本記事では最後に介護DXにおすすめなツールを1つ紹介します。ご紹介するのは、電子契約サービスのDottedSign（ドットサイン）。台湾のSaaS企業、Kdan Mobileが提供しているツールです。

DottedSignは、クラウドベースで、契約締結のすべての作業をオンラインで完結させることができる電子サインツールです。豊富な機能がユーザーに高評価を得ており、タイムスタンプ機能やOTP（ワンタイムパスワード）機能、バックアップ機能など、DottedSignについている機能を活用することで、高いセキュリティを保ったまま業務の効率化が可能になります。また、各タスクの効率化ができるだけでなく、それぞれのタスクの進捗状況やかかっている時間を可視化できるため、書類の管理が簡単にできるようになるのもDottedSignのポイントです。

介護DXにおいては、契約時に発生する多くの書類の状況を随時確認できたり、すべての書類をクラウド上で保存できたりと、資料の一元管理に活用できるツールとなっています。書類の管理が一元化できることで、資料を探す手間や進捗を再度見直して催促する手間などが省け、現場の負担軽減にも繋がります。

DottedSignについての詳細が気になる方は、ぜひ以下の公式HPを確認してみてください。